第22回 日本在宅ホスピス協会全国大会 in 山梨

日本在宅ホスピス協会全国大会 in 山梨

Greeting大会長あいさつ

第22回在宅ホスピス協会全国大会in山梨 開催にあたって

第22回在宅ホスピス協会全国大会in山梨を2019年9月27日(金)28日(土)29日(日)に山梨県甲府市で開催させていただくことになりました。

今回の全国大会のメインテーマは「支え、支えられ、自分らしく生きる」です。平成が終わり新しい元号が生まれる2019年に改めて日本在宅ホスピス協会の基本理念を考えてみたいと思います。

日本在宅ホスピスの基本理念は
1) 患者や家族の生命・生活の質(QOL)を高め、患者と家族が希望を持ち続けながら、安心して“すまい”で過ごせるケアを実施する。
2) 人が生きることを尊重し、人それぞれの死への過程に敬意をはらい、死の質(QOD)を高める。
3) 患者の痛みやその他の不快な身体症状を緩和するとともに、心理的・社会的苦痛の解決を支援しスピリチュアルな痛みに共感し、生きることに意味を見だせるようにケアする。
4) 患者の自己決定と尊厳を最大限に尊重し、家族の思いも大切にする。

日々に追われ、基本理念はともすると忘れがちになってしまうこともあります。最初に日本在宅ホスピス協会を立ち上げた先人たちに想いをはせてここで新ためてとりあげてみたいと思います。

特に私は、2)と4)について述べたいと考えます。
2)人が生きることを尊重することはすべての医療職の人間ならば皆様が持っている思いだとおもいます。その後に続く、死への過程に敬意を払い死の質を高める。これはかなり困難なことと言わざるをえません。
私(医師)のみならず、ご家族、看護職、介護職、そして一番は患者本人の心の持ちようがいかに大事であり我々が、患者にいかに寄り添い共生していくかにあります。
病状の説明をする、話を聴く、話をする、心身のセラピーをする、(場合よっては宗教が必要なこともあるでしょう)黙って寄り添う等など、不安を取り除く方法を全医療職で考えることが必要でしょう。
4)患者の自己決定と尊厳を最大限に尊重しここまでに患者が到達するにはかなりの時間と心の揺れ動きがあり、患者さんが自己決定の途中で亡くなってしまうかもしれません。 人は思い半ばにして亡くなる事のなんと多いことかと。
思いと想いがありますが後者の想いは相手の心をおもいやることだそうです。
私たちは患者の思いを想い少しでもその死を尊重していかなければなりません。
4)の次に続く家族の思いも大切にする
これは大変難しい問題です。本人と家族の思いは必ずしも一緒ではないことが多いからです。家族の思いは患者さんへの思いもありますが自分自身への思い
「これでよかったのか」「この選択が正しかったのか」等たくさんの思いがあります。私は最後に「皆様が選択し、やってきたことは間違っていませんでしたよ」と申し上げます。死を迎えるにあたりこの世の中でベターはあってもベストな答えはないからです。絶えず自問自答している人に「ベストなんてないよ」といったらどうでしょうか?ずっと後悔して暮らしていくことになります。 家族の選んだ選択はベターでなく必ずベストなのです。
見送られた患者さんもそう想っているはずです。
最後に私は、この基本理念をすべての医療職のみならずすべての人が共有し、患者さんが残された人生を穏やかに過ごし、旅立つことに想いをはせます。
この世に生まれ、そして生き抜くことの大切さ、素晴らしさを共有できればと思います。
多くの皆様と知り合いこの大会を開催できたことに心より感謝申し上げます。

第22回在宅ホスピス協会全国大会in山梨
大会長 小俣 二也